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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」① 【by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

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 ちょっと厳しいヨガ教室に、6年ほど通っていたことがあります。

 何が「厳しい」かというと、まず「週最低2日必ずレッスンに出る」というルール。守れないと、「やる気ないのね。もう来なくていいから」と追い出されてしまうのです。準備運動もミッチリで、スクワットを100回くらいやる日もあります。70歳を過ぎたお年寄りでも、ひ弱な女子でも、容赦ありません。全員で手をつないでやるので、さぼれません。


 翌日締め切りの原稿にまだ手をつけていなかったり、単純にスクワットがイヤだったりして、どうしてもレッスンに行きたくない日もありました。でも、予約をキャンセルする時には、先生にお電話して、事情を説明し、お休みさせてもらうOKをいただかないといけません。それを考えたら、「レッスン行く方がまだ楽か……」と思い直し、這うようにして、スタジオのある南新宿に向かったものです。


 でも、レッスンが終わったあとは……必ず元気いっぱい、やる気マックス状態になりました。スタジオに通わなくなってから10年ほどたちますが、お世話になった6年間は、自分史上最高に心身が充実していたと断言できます。家族や友人からも、「最近、目が生き生きしてきたね」とか、「何だか若返ったみたい……」とか、珍しくいいことばかり言われていました。 


 そのクラスでは、スクワットばかりやっているわけではなく、ヨガのポーズ(アーサナですね)の時間も、もちろんあります。

 でも、最大の目的は……、

 今自分の前にあることに100%集中すること

 どの瞬間も意識を覚醒させ続けること

 日々の暮らしの中で、意識的でない瞬間がただの一瞬もないこと

 その練習のためのアーサナであり、スクワットだったということですね。


 この「意識の集中」ですが、食べたものをきちんと消化し、吸収するためにも大いに役立ちます。特に、からだにいい食品を厳選しているはずなのに、ハッキリした変化を感じられない方には、絶対にお勧めです。


 食べたものに含まれている栄養素は、残らずからだの中に吸収されると思われがちですが、実際はそう簡単には運びません。自然農法野菜や、牧草食べてハッピーな牛さんのお肉や、信頼ブランドのサプリを摂っていても、十分に消化されなければ、栄養素を吸収できません。つまり、からだの役に立ちません。ですから、消化と吸収は「いくら強調しても足りないくらい重要」なのですが、あまりケアされていないのが実情でしょう。


 消化と吸収には、意識の集中によってコントロールできる余地があります。 

 時間とお金とエネルギーを費やして「良い食べもの」を選んだとしても、そこで安心し、気の抜けた食べ方をしたら、栄養素は消化管をスルーして出て行ってしまうかもしれません。


 それでは、お金も時間も、あまりにもったいない!

 サッカーなら、細やかなパスを何本もつないで、あとはゴールに流し込めばいいだけのところで空振りするようなもの。試験勉強なら、徹夜で準備して、怖いくらい山も当たったのに、自分の名前を書き忘れるくらいもったいないです。


 このブログでは、しばらく、消化・吸収のフィニッシュをそつなく決める食事の仕方についてお話ししていきます。一歩ずつ階段を踏みしめるように丁寧に解説していきますので、長い連載になりそうですが、どうぞお付き合いください。

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