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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」㉑【by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

 血糖値を下げるには、インスリンが必要。

 その受容体も必要。

 「血糖値が安定しない人は、インスリン受容体に問題があるのかも?」というところまでお話ししました。

 今回からは、インスリンと受容体をサポートして、血糖値をうまくコントロールする方法について考えてみましょう。

 まず、大切なのは体を動かすこと。スポーツでもいいですし、よく歩いたり、家事などでちょこまか動き回ったりするだけでもOKです。

 お仕事がデスクワーク中心、家にいる時はソファーから動かない、移動も車……といった、ほとんど動かない毎日だと、インスリンと受容体に負担をかけることになります。


 体を動かしていると、骨格筋の中にある「AMPK」という酵素が活性化されます。AMPKは安静時には活性のない状態でのんびり過ごしています。








 活性化したAMPKは、すぐ近くでのんびり休んでいた「グルット4」を活性化させます。グルット4って、どこかで聞いたような……インスリンと受容体が合体した時に動き出す、「ブドウ糖用のドア」ですね。








 活性化されたグルット4は細胞膜へ移動して、ブドウ糖を取り込みます。インスリンがなくても、ブドウ糖は骨格筋細胞に入ることができるのです。








 日常的によく体を動かしていると、AMPKルートでも血糖値を下げることができるので、インスリンや受容体はとっても助かります。全然動いていない人は、インスリンと受容体に負担が集中してしまいます。





 ですから、食事を終えてから軽くからだを動かしてあげると、血糖値が下がりやすくなります。その効果で、食後の眠気を抑える助けになります。いつでも必ず眠くなってしまう方はぜひお試しください。

 食後の運動ですから、しかめっ面になって頑張ってはいけません。正しい姿勢を意識して、気持ちのよいペースで歩くくらいが適当です。



 運動を終了してから2、3時間すると、グルット4は細胞膜から細胞内に移動して待機状態に戻ります。







 それで運動の効果はおしまいかというと、そうではありません。2、3日は血糖値を下げる効果が持続します。それについては、また次回お話ししましょう。

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