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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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~つなぎ目を切れるのは消化酵素だけ~  消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」㉞ 【 by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

 栄養素には、つなぎ目があります。

 それをスパッと切るのが消化です。


 今回は、「つなぎ目を切る方法」について考えてみましょう。


 お料理しているうちに、勝手にプチプチ切れていくのかというと……

 切れてくれません。ただの1つも。

 熱を加えたくらいでは、栄養素のつなぎ目は切れません。


 たとえば、お米に含まれているでんぷん。

 お米を炊いて、ふっくら柔らかいごはんになっても、でんぷんは最初のかたちのままです。つなぎ目はびくともしません。


「消化にいい」と言われるおかゆはどうでしょう。

 ごはん粒が溶けかけている感じなので、少しは消化が進んでいるように思えるかもしれません。でも実際には、まったく消化(=つなぎ目のカット)されていません。



 ごはん粒がもっとトロトロになった中華がゆでも、消化の進行はゼロ。

 とにかく、いくら熱を加えてとろけさせても、消化はできないのです。








 では、その中華がゆをフードプロセッサーに入れて、ガ~ッとピューレ状にしたら……。

 それでも消化は一歩も進みません。

 どんなに細かく切り刻んでも、刃物では栄養素のつなぎ目を切ることができません。


 栄養素のつなぎ目を切るためには、消化酵素が必要になります。

 消化酵素は、特注のハサミのようなものだと考えてください。



 それぞれの栄養素には、担当のハサミが決まっています。

 でんぷんだけを切る専門のハサミがいて、タンパク質を切るには別のハサミがいります。担当以外のハサミで代用はできません。







 基本的に、栄養素のつなぎ目を切ることができるのは、消化酵素だけです。

 ですから、その人にどれだけ消化能力があるかを決めるのは消化酵素。

 もっと消化をよくしたいと思ったら、まずケアするべきなのは消化酵素。

 消化について考える時は、必ず消化酵素がポイントになります。

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