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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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消化と吸収を助ける「ヨガ的な食事」③ 【by 平田ホリスティック教育財団 理事 丸元康生】

 ストレッチをする、レポートを書く、お子さんと公園で遊ぶ……

 どんなアクションを起こす時にも、からだの中でたくさんの臓器やシステムが働いています。彼らを場面場面で一番適切なかたちで、全体の調和を取りながら働かせるこつがあります。

 それが、自分のすることに意識を合わせること、動作と脳を繋げることなのです。


 今日は、いよいよ食事についてお話を進めましょう。

 皆さんは、どんな料理がお好きでしょうか。

ぼくはいろいろありますが、最近ずっと「食べたいな~」と思っているのは、おいしい焼き鳥です。


 炭火で焼かれて、脂がしたたっている鶏肉。

 炎に落ちた脂が、「ジュワッ」と焼ける音。

 立ち上る香ばしい香り。

 噛みしめた時の弾力、ほとばしる肉汁。


  大好物を食べる時に五感に飛び込んでくる「おいしい刺激」を思い出してください。

  「おいしそうな見た目、味、香り」を存分に受け取ることで、「食事をする」という動作と脳が繋がります。すると、脳が栄養素の消化と吸収にかかわる臓器の働きをコーディネイトして、全体がうまく運ぶように取り計らってくれるのです 。




 唾液の分泌が促され、

 胃酸の分泌が促され、

 消化酵素全般の働きが高まります。

 その詳しいメカニズムについては、これから一歩ずつお話していきます。






 食べる動作と脳が繋がらない食べ方もあります。食べる時にこんな状態になっていないでしょうか?



 

 テレビ番組を夢中で見入っている。

 パソコンで情報収集、お仕事。

 スマホでメールのチェック。

 金銭問題や人間関係などのストレスで頭がいっぱい。

 食べものに入っていそうな添加物が気になって仕方がない。






 もちろん、スマホをいじりながら食事したからといって、消化が100%ストップするわけではありません。消化と吸収の大半のプロセスは、本人の意識とは関係なく進行します。でも、自分で意識してコントロールできる余地もあるのです。

 意識の持ち方ひとつで、体内の消化酵素の分泌量を増やし、活性を格段に高めることができます。だったら、うまく活用しないと「もったいないでしょう!」ということです。


 具体的に何をすればいいかというと、食事中は食べることに意識を合わせるのです。五感を通して入ってくる刺激を存分に感じて、おいしい食事を感謝して楽しむ。それだけで良いのです。お金も時間もかからない、消化吸収促進法です。


 体調が悪くて、「栄養素が足りてないのかな……」と思ったら、サプリを試してみようとするかもしれません。でも、その前に、ご自分の食事の仕方を振り返ってみてください。

 時間に追われて、あわただしく流し込むだけの食事になっていないでしょうか? 食事中にメールをチェックしたり、ニュースを確認したりするのが、有効的な時間の使い方だと勘違いしていないでしょうか?

 食べたものをうまく消化、吸収できなければ、「バランスの良い食事」をしていたとしても、からだの栄養になりません。サプリを摂っても、十分に消化できないまま排泄されるかもしれません。そして、うまく消化・吸収できなかった栄養素は、腸の中で腐敗して、有害な物質に変わる可能性もあります。

 サプリに飛びつく前に、ぜひ消化と吸収を助ける食事の仕方を試してみてください。

 だって、タダなのですから!

 それでダメだと分かってから、サプリを摂っても遅くはないはずです。

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