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野菜

​丸元康生のスンナリ栄養学

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コラーゲン合成のスイッチを入れるペプチド


 「すっぽんとか牛筋とか食べると、からだの中のコラーゲンが増えるのか?」のお話の続きです。今回は、コラーゲンのペプチドについて。ペプチドは、「タンパク質が切り分けられた時にできる破片」と考えてください。


 タンパク質はアミノ酸がたくさんつながってできています。

 食べものに含まれていたタンパク質は、胃腸で消化され、アミノ酸の一粒一粒にまで切り分けられてから吸収されます。


 これがタンパク質吸収の基本パターンですね。

 それに加えて、アミノ酸が2、3個つながった短いペプチドも一部吸収することができます。


 食事から摂ったタンパク質は、胃腸で待ち構えている消化酵素によって分解されます。消化酵素は、アミノ酸とアミノ酸のつなぎ目をチョキチョキ切っていくハサミようなものです。


 そこで、コラーゲンですが、ちょっとハサミ(=消化酵素)で切りにくい場所があります。

 コラーゲンは主に3種類のアミノ酸で作られていますが、このうちの「ヒドロキシプロリン」はかなりレアなアミノ酸です。コラーゲン以外の食品にはほとんど含まれていません。

消化酵素からしても慣れない素材なので、ヒドロキシプロリンのつなぎ目を切るのはちょっと手間取ります。

 どうしても、ヒドロキシプロリンが含まれた小さな破片(=ペプチド)ができやすくなります。そして、このペプチドは腸から吸収されて、からだの中に入ってきます。


 かつてはこれが、からだの中のコラーゲンの材料となるのだろうと考えられていました。


 ヒドロキシプロリンは、コラーゲン以外にはあまり用途がないので、優先的にコラーゲンを作る現場に送られるのではないか。

 ペプチドはアミノ酸がいくつかつながった状態なので、アミノ酸を1つ1つつなげていくよりコラーゲンの合成作業がはかどるはず。

 

 このように予想されていました。


 現在では、「コラーゲンペプチドは、線維芽細胞を活性化してコラーゲンの合成を促す説」が有力です。

 線維芽細胞は、結合組織を構成している細胞の1つで、コラーゲンを作る担当です。

 線維芽細胞の細胞膜にある受容体(レセプター)とコラーゲンペプチドがピタリと合わさることで、コラーゲンの合成が促されるのだろうと解釈されています。



 

 すっぽんとか豚足とかに含まれるコラーゲンは、そのままからだの中のコラーゲンになるわけではありません。

 でも、コラーゲンを組み立てる材料を供給してくれるし、コラーゲンを作る細胞のスイッチも入れてくれる、ということでいろいろ役立ちますね。


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